都内の水族館の紹介途中でしたが、
先日「えのすい」こと新江ノ島水族館に久々に行ってきましたので、
今回はその紹介をしていきます。
えのすいは立地的にも鎌倉などの有名観光地が近く、
お出かけプランに組み込みやすいのも嬉しいですよね。
中でもオススメなのが、
江ノ島と鎌倉を一本で繋ぐ江ノ電の1日乗り放題乗車券「のりおりくん」とえのすいの入館チケットがセットになった前売り券です。
一般の入館料が2400円なのに比べてこちらの前売りは江ノ電の乗り放題が付いて2520円!
江ノ電に乗りたい方や鎌倉に行きたい方はぜひ利用してみてください。
他にも、色んな施設とセットになったお得な前売券がたくさんあるので、えのすいに訪れる際はぜひ利用しましょう!
※販売時期などは要注意。事前に公式サイトでチェックしてみてください。
基本情報
入館料 大人2400円
高校生1500円
小・中学生1000円
幼児(3歳以上)600円
営業時間 9:00〜17:00(最終入場16:00)
夏休み期間中は営業時間変更
詳細は公式ホームページに
休館日 なし
アクセス 小田急江ノ島線「片瀬江ノ島駅」から徒歩3分
江ノ島電鉄「江ノ島駅」から徒歩10分
湘南モノレール「湘南江の島駅」から徒歩10分
アクセス詳細
えのすいの最寄駅は3個あります。
今回は僕が利用した江ノ電の江ノ島駅からのアクセスを載せておきます。
改札を出たら目の前に見えるこの道を写真の方向へまっすぐ進みます。
まっすぐ進むと大通りに出ます。
写真の地下通路を利用して大通りの反対側に渡りましょう。
渡ったら正面の江ノ島方面ではなく右に曲がり、写真の橋を渡って直進します。
するとえのすいが見えてきますので到着です。
ちなみに湘南モノレールの湘南江ノ島駅も1番最初の写真の道路上にあるので(江ノ電より奥にあります)同じ行き方です。
残る小田急線の片瀬江ノ島駅は水族館から最も近く、改札を出たら案内が出ていたはずなので、そちらを頼りに行けば迷わず辿りつけると思います。
館内レポ
入場したらまず2階へ。
2階の部屋からはいきなり絶景が広がります。
椅子などもあるのでのんびりと景色を楽しむことができますが、流石に休憩するには早いですね笑
えのすいまでの道のりが長かった人には良い休憩スポットかもしれません。
そして部屋の隅には6/7から公開の映画「海獣の子供」のパネルが!
えのすいはどうやら劇中に登場する水族館のモデルになってるみたいです。
館内の至る所にモデルになったスポットの劇中カットがあるので、映画を観た方は館内散策をより楽しめると思います。
先程の劇中カットの通路を渡り、ここからいよいよ館内に突入です。
まず目に入る水槽がこちら
泡立っていてよくわからないですが、実は波が再現されていて、波が発生した後の写真だからこんなに白いんです。
何回か波が来るのを観察していたのですが、どうやら波の規模もバラバラみたいでかなり自然環境を忠実に再現している印象を受けました。
この水槽の隣には波の影響を受けない水槽もあるので、魚をちゃんと見たいという方も波に驚かされずにじっくりと見ることができますよ。
そしてこの水槽、奥をよーくのぞいてみるとかなりの深さと広さがあるということがわかります。
イワシの群れが奥でうごめいていますが、この水槽の全貌は順路を進むと姿を現します。
それがこちら!
先程の水槽は1階にまで続く大水槽の表層部分に過ぎなかったわけです。
人が座って鑑賞しているのが気になりますが、実は水中ショーの最中なんですね。
この水中ショーはトリーターさんが相模湾大水槽にカメラを持って入り、その映像をライブでモニターに映し大水槽前のもう1人のトリーターさんが解説するというものです。
(トリーターというのはえのすいの飼育員さんの呼称です)
ちなみに水中ショーにはこの他にも、トリーターさんが水槽の中でふれあいパフォーマンスをするという別バリエーションもあります。
さて、2階にはまだまだ水槽があるので大水槽見学はこの辺にして次に行きます。
この水槽は葛西の「海藻の林」を彷彿とさせます。海藻って色鮮やかなサンゴとかと比べると地味ですが、存在感があって生命力を感じますよね。
個人的にはこういった海藻や海中の自然環境が主役で魚がその影に身を潜めているような水槽はけっこう好みです。
ここまでは海の展示でしたがここからは一転して川〜浅瀬〜海〜深海への流れで展示が続いていきます。
このように自然界の水の流れを再現するために、淡水域から海へと展示が展開していくことは水族館ではよくあります。
このような流れの展示を見たら自然界の水の流れをぜひ意識してみてください。
では展示を見ていきましょう!
まずは川の展示。
水槽に丸が付いているのが印象的ですが、これはそのポイントで魚がよく飛びますよという印です。
川魚のダイナミックな姿を見たい方は水槽の前で待ってみてはいかがでしょうか。
そして次は川から海へ展示が変わります。
こちらはまだ海と言っても藻場ですね。
ここからどんどん深いところの展示になっていきます。
と、ここで一旦寄り道、これは干潟の展示の写真なのですが実は写真の中にカニが隠れています。時間に余裕がある方は探してみてくださいね!
さて、順路を進んでいくと特徴的な水槽が飛び込んできます。
湾曲し天井まで水槽になっているこちらの展示は、先程見た大水槽を違う視点から見られる展示です。
大水槽の様子を覗ける展示としては最も没入感があり、水槽に一歩足を踏み入れた気分にさせてくれます。
さらに順路を進んでいくと世界初の展示が飛び込んできます。
その名もシラスサイエンス!
今のシーズンならえのすいに来る途中にこのシラスの文字をたくさん見ることになると思いますが、ここではそんなシラスを生きた状態で見られます!
泳ぎ回る姿はなかなか幻想的。それにしても世界で初めてシラスの繁殖展示をしたのがえのすいというのは、シラスが特産品になっている江ノ島の水族館らしいですよね。
水槽を見ながら順路のスロープを降りて行ったらあっという間に1階です。
ということはあの水槽を下から見上げることが。。。
できるんですね!
色々な位置、角度から楽しめるのが大水槽の醍醐味。でも大水槽はやっぱり下から見上げるのが1番迫力がある気がします。
先程見たシラスたちもここでは立派なイワシになって群れを成して泳いでいますね。
そして川から始まり徐々に深くなっていた展示もいよいよ終点の深海エリアです。
生体に刺激が当たらないようエリアも水槽もかなり暗めです。
しかし、深海生物のバリエーションは他の水族館よりも充実していて、初めて見るような生き物も多いと思いますのでじっくり見てみてください。
ちなみに深海に関しては違う視点での展示が別のエリアにあります。それについては後ほど!
海の深層まで誘われた後、順路を進むと一際存在感を放つ空間が現れます。
ミズクラゲを模した天井が幻想的ですが、これはえのすいが力を入れているクラゲの展示空間です。
なんと中央の球体の中にもクラゲがいるんですよ。
そしてこの部屋では他の水族館ではなかなか見ることのできないクラゲのショーが行われます。
といってもクラゲは当然派手に動いたりはしないので、プロジェクションマッピングを利用したものですが見応えはかなりあります。
それが一目でわかるのがこの写真。
(写真は2019年の梅雨イベントのもの)
またクラゲに関してはこの部屋だけにとどまらず、隣のエリアにもクラゲサイエンスという展示が広がっています。
この丸い水槽全て違うクラゲが入ってるから驚きです。
これだけの種類がいると初めて見るような不思議なクラゲもいくつかいます。
宇宙人と見紛う外見にクラゲに詳しくなくても興奮すること間違いなしです。
そんなクラゲの中でも最近展示が始まったこちらのクロカムリクラゲは必見です。
生息域が深海で水温が低いため、水槽に結露が生じて写真だと見にくいのですがなんとも異様な風貌ですよね。
えのすいトリーターさんのブログによると、深海ファンもクラゲファンも唸るクラゲだとか。
(詳しく知りたい方は以下のリンクからどうぞ)
えのすいでは12年ぶりの展示らしいので見られるうちに見に行くことをオススメします!
このエリアにはクラゲ以外にも存在感を放つサメ水槽も!
さらに奥には皇室のご一家が研究しているというハゼやナマズたちの展示もあります。
でもこのエリアで最も可愛かった生き物は。。。
この子です!
フウセンウオという魚の子供なんですけど岩にみんなでピタッとくっついてる姿がたまりません。
次はエスカレーターを使って2階に上がります。しばらく暗い館内で水槽に囲まれていたので、太陽光がさしている2階に昇るのは海中から陸上に上がる感覚に陥ります。
2階を進んでいくとペンギンやアザラシの展示が!
こちらはペンギン水槽ですがまたまたイベントの真っ最中でした。
こちらも先程の大水槽のショー同様、水槽の中と外にトリーターさんがいてその様子をモニターに映し出しながらペンギンたちのお話が聞けるというものです。
オモチャで遊ぶペンギンなど、普段は見られないペンギンの一面が見られるので時間がある方はぜひ見てみてください。
ペンギンを見たら順路を進んで久々の屋外へ。
と思いきや外に出て左側を見ると地下へと続く階段があります。
せっかく外に出た矢先ここから再び深海の世界へ誘われます。
しかし下には驚きの光景が!
そう、下に降りると大きな潜水船がお出迎えしてくれるんです。そして驚くことにこの潜水船、レプリカとかではなくて本物です。
ここのエリアでは、展示されている潜水船「しんかい2000」による潜水調査の歴史・解説や発見してきた深海生物の標本などによって、先程とは違う視点から深海の世界を楽しめます。
この展示エリアは水族館というより科学館のような印象を受けるかと思いますが、本物のしんかい2000を見られるのはえのすいだけなのでえのすいに訪れた際にはぜひ足を運んでみてください。
地上に再び帰還し手すりから下を覗いて見るとウミガメの展示が
雨の日は濡れてしまいますが上からでもウミガメの姿を見られるのでご安心を。
ちなみに階段を降りた先は改装工事中でカピバラのエリアをリニューアルしているみたいです。
ウミガメの展示を横目に順路の通路を進んでいくと、横になぎさの体験学習館というものがあります。
こちらが入り口。
水族館では気になった場所にはどんどん入っていきましょう!
(もちろん案内が出ている場所だけですよ)
体験学習館と名前になってるだけあってタッチプールなどがあります。
このプールではヒトデやヤドカリ、ナマコなどに触れます。
また飛砂体験装置や造波装置などがあり、なぎさの環境について学ぶことができます。
さらに階段で下に降りるとワークショップの会場である発見創造ラボがあります。
無料のワークショップなどもあるので、子供連れの方は時間などを確認してぜひ足を運んでみてください。
2階に戻りなぎさの体験学習館を出て再び通路を進んでいくとスタジアムが見えてきますが。。。
その手前にはまたしても地下に伸びる階段があります。意外と見過ごされがちなエリアですが下にはタッチプールがあるので降りていきましょう。
1番下まで降りると先程のタッチプールよりも大きいプールが!
ここでは先程のプールにはいなかったネコザメなんかにも触れます。
ザラザラのサメ肌を体験できるので少し怖いかもしれませんが勇気を持って触ってみてください。
ただ、ちゃんとルールを守って生体に負担がかからないように優しく触りましょうね。
さて、次はいよいよイルカ・アシカショーの紹介です。
えのすいでは平日と休日(夏休みなどの長期休みを含む)でプログラムが違います。
今回は平日に訪れたので平日のプログラムを紹介!
ショーが始まってまずステージに入ってくるのはアシカたちです!
近くで見ると大きいアシカですが、スタジアムの後ろから見るとかなり小さいです笑
それでもアシカたちの揃った動きなどはしっかり見えるのでその可愛さに癒されます。
トレーナーさんの足に抱きついてる姿はたまりません!
そしてアシカたちの出番が終わるといよいよイルカたちの登場です!
綺麗なジャンプに会場も大盛り上がり。
とここで一つ豆知識!
実はえのすい、日本で初めてイルカショーを行った水族館なんです。
(正確にいうと新江ノ島水族館になる前の江ノ島水族館がですが)
今や水族館の花形で全国的に人気を博しているイルカショーですが、その原点はえのすいだったんですね。
まぁ今となってはイルカなどの鯨類を取り囲む問題が水族館を考える上での難題なのですが。。。この話はまた違う機会にします。
さてさて、ショーに戻るといよいよクライマックス!こんな大技も飛び出します!
なんとイルカに押し上げられたトレーナーさんが空中を飛んでいます!
この演目で会場は1番の盛り上がりを見せショーは無事に終わりました!
興奮冷めやらぬまま、出口を目指して来た道を辿るとオーシャンビューのテラスが
この時期にはあまりないかもしれませんが天気の良い日にはぜひ景色を堪能してみてください。
また防護ネットがあるのでここは大丈夫だと思いますが、海沿いは常にトンビが食べ物を狙っているので外で飲食する場合は気をつけましょう。
僕も一回江ノ島の海を食べ物を持って歩いていたらトンビに襲われて手からトマトケチャップが出ました。
オーシャンビューのテラスを奥まで進むと、先ほどのリニューアル工事に伴い展示場所が移動しているカピバラがいます。
そしてこのテラスからも見られるのですが館内に戻るとカワウソの展示エリアもあります。
ちょうど餌の時間でトリーターさんに餌をねだっている姿が見られました。
まとめ
展示内容からもわかるのですがえのすいはまさにTHE日本の水族館という感じがします。
世界の色んな海域や外国の淡水魚の展示はなく、日本の海や川だけを魅せる展示は自分が日本人だからなのかとても興奮しました。
中でも相模湾大水槽は圧巻の一言!
南国の透き通った水色の海水も綺麗なのですが、栄養が豊富な濃い色の海水も生命力を感じて魅力的に映ります。
また、えのすいの目の前に広がる広大な相模湾にそれらの生き物たちが生息していることを考えると、なかなか感慨深いものがあります。
個人の感想ばかりつらつらと書いてしまいましたが大水槽あり!イルカショーあり!タッチプールあり!希少生物あり!と誰が来ても楽しめる水族館なのは間違いなしです。
長くなりましたが最後まで読んでくださりありがとうございました。