前回、魚図鑑の方を水族館の写真で埋められるのかというチャレンジをしましたが、今回はその海の幸ver!
魚図鑑はこちら
貝や甲殻類など、無脊椎動物がメインの海の幸は、魚図鑑のメンツに比べるとやや地味な印象を受けてしまいますが、水族館には欠かせない人気生物も多数ラインナップされています。
また「海の幸」ということで食に関連した生き物が多く、水族館より海鮮居酒屋の生簀や漁港の方がこれらの生き物を多く見かけるかもしれません笑
ただ、この記事は前回同様あつ森に登場する生き物(海の幸)は身近な水族館で実際の姿を見ることできますよ!!ということ伝えたくて作成しましたので、気になった生物がいたらぜひこの記事を参考に、本物の生き物たちに会いに水族館へ足を運んでみてください。
ちなみに今回も早速コンプし全て博物館へ寄贈しましたので、海の幸が加わった後の変化を軽くご紹介。
トンネル水槽は元々華やかだったのでぱっと見変化はわかりにくいのですが、サンゴ礁水槽は海の幸が加わり随分華やかになりました。
とくにチンアナゴの存在感は大きいです。
またクリオネしかいなかった水槽も甲殻類や貝が加わり多少賑やかに。
そして底面の水槽にはクラゲが入りました。すみだ水族館のリニューアル後の予想図に床面がガラスのクラゲ水槽はありましたが、クラゲを現状こうして展示している水族館はないんじゃないでしょうか。
そして最も賑やかに変化したのがこちらの深海水槽。
シーラカンス、デメニギス、リュウグウノツカイ、チョウチンアンコウの4種しかいませんでしたが、海の幸が加わり生物数が倍以上に。
余談ですが、底にいる生き物以外は基本水族館で常設展示されていない貴重な生き物ばかりなので、夢というかロマンが詰まったとんでもない展示になっています笑
では前置きはこの辺にして早速本題にいきましょう。
こちらが海の幸図鑑!
前回と同じく、あくまでチャレンジですので展示はされているが筆者が未訪問の故に写真を撮っていないor訪問済みだが撮り逃がしている生き物もいます。ご了承ください。
※タコやウミウシなど総称が用いられている生き物に関しては図鑑の絵と似ているなと思った種を筆者の主観で掲載し、写真の下に種名を記載しています。()内は撮影館。
海の幸図鑑
ワカメ
(新江ノ島水族館)
食卓で見かけることのほうが圧倒的に多く、水族館では海藻が生い茂る水槽に稀に入っている印象。こういった水槽は珍しくはないのですが、ワカメが入っている水槽は意外と少ないです。
フータ解説では、ライフサイクルが1年ということや、世界中で大繁殖してしまっているが故に、侵略的外来種として増えたワカメが嫌われていることが聞けます。
ウミブドウ
筆者は水族館で見かけたことのない生物(見逃しているだけかも)。
フータ解説では、本当の名前はクビレズタということや、低温だとしぼんでプチプチしなくなるので冷蔵保存はおすすめしないという話が聞けます。
ナマコ
マナマコ(上越市立水族博物館うみがたり)
水族館では高確率で展示されています。白いナマコなどは館の名物などになっている場合も多く非常に美しいのが特徴。
フータ解説では、ウニやヒトデに近い生き物ということや、敵に襲われた際にお尻からネバネバしたものを噴出し動きを止めてる間に逃げること。また、中には内臓を吐き出して敵がそれを食べている間に逃げる捨て身のナマコ(臓器は数ヶ月で再生する)もいることが聞けます。
センジュナマコ
深海性の生き物でまだ謎が多いためか、水族館では展示されていません。福島県の水族館「アクアマリンふくしま」でかつて展示されたことがあったみたいですが、現在は展示されていません。
フータ解説では、深さ1000〜6000mの海底に生息し、10数本の脚で海底を歩き泥の中の餌を探すという生態が聞けます。
ヒトデ
アカヒトデ(マリンピア日本海)
種類を絞らなければほとんどの水族館で見ることができます。そのバリエーションはかなり豊富でとても大きい種やトゲトゲした種など実に様々。
フータ解説では、自在に動く腕から無数の小さい足を出して歩いたり貝の口をこじ開けて食べたりすることや、敵に襲われた際の腕の自切(切ってもまた生えてくる)、また口から胃袋を出して獲物に絡め、直接的に消化する種もいるという話などが聞けます。
ウニ
ムラサキウニ(ヨコハマおもしろ水族館)
ウニも比較的水族館ではよく見かける生物です。ただ、通常のウニより毒を持ち棘が長いガンガゼというウニの方が多く展示されているような印象。
フータ解説では、棘の間から細い足をたくさんだして移動することや、体の下側にある口で海藻などを食べること。また、ヒトデやイシダイ、フグ、ラッコなどが天敵で棘なんてお構いなしで食べられてしまうという話が聞けます。
パイプウニ
筆者は水族館で見たことがありませんが、美ら海水族館や同じく沖縄にあるかりゆし水族館などでは展示されているみたいです。
フータ解説では、インド洋から西太平洋のサンゴ礁に生息する殻径6~7センチほどのウニと紹介。棘がパイプのように太く発達していて先もとがっていないという話が聞けます。
イソギンチャク
(しながわ水族館)
イソギンチャクは種類がかなりある生物。派手な種類は個別で展示されていることもありますが、水族館では写真のようにカクレクマノミとセットで展示されていることが多いです。ちなみに博物館の水槽でも近くにクマノミが泳いでいます。
フータ解説では、近づく魚やエビを毒のある触手で刺して動けなくしてから食べることや、その毒の強さも人に無害なものから激しい痛みを伴うものなど、種類によって違うのでむやみに触らないほうがいいという話が聞けます。
ミズクラゲ
(足立区生物園)
展示していない水族館を探す方が難しい人気生物。近年様々な水族館がクラゲエリアのリニューアルを実施しており、7月に関しては3館がリニューアル公開される予定です。今水族館で最も熱い生物かもしれません。
フータ解説では、海の栄養過多化や海水温の変化などにより、しばしば大量発生して漁業被害を与えてしまうという話が聞けます。
ウミウシ
シライトウミウシ(八景島シーパラダイス)
ウミウシと言っても実は数百種もいます。ちなみにあつ森に登場するウミウシは恐らくアオウミウシという種類。種類を絞らなければ意外と見る機会が多い生物です。
フータ解説では、巻貝の仲間だが、貝殻が小さくなったり体内に埋没したりして見えなくなっていることや、種類によっては特定の餌しか食べずに飼育するのはとても難しいという話が聞けます。
アコヤガイ
(八景島シーパラダイス)
水族館で生体を見かける機会は少ない印象。真珠取り出し体験などはたまに見かけるが水槽に入っている姿はレアです。
フータ解説では、真珠貝と呼ばれる二枚貝ということや、真珠の正体が体の中に入った異物をタンパク質などで包み込んだものという話が聞けます。
ムールガイ
食材としては圧倒的な知名度ですが、水族館ではその知名度に反して見かけません。展示している園館はあると思いますが筆者は見たことがないです(見過ごしてるだけかも)。
フータ解説では、おそらく世界で最も食されている二枚貝ということや、繁殖力がとても強く、今では世界中に分布しているが原産地は地中海で、ヨーロッパ以外では外来種とされているという話が聞けます。
オイスター
(仙台うみの杜水族館)
なかなか水族館で見かけない生物ですが、牡蠣養殖が盛んな地域にある水族館では養殖方法や文化的な背景などの解説込みで展示しています。
フータ解説では、栄養価が高く、海のミルクとも呼ばれる二枚貝ということや、幼生期の2~3週間だけ泳ぎ、岩などにくっつくとほぼ動かずその場所で一生を過ごすという話が聞けます。
ホタテ
こちらも食材としての知名度は圧倒的ですが、水族館では意外と見かけません。というか筆者はまだ見たことがないです。ただ、展示している水族館はあります。
フータ解説では、ある程度の大きさになると貝殻を動かして、海水を勢いよく吐きながら泳ぐことや、「ひも」と呼ばれる部分にある80個以上ある黒い点々が目ということ。そしてその目は光を感じ取る程度の機能しかないことがわかります。
バイガイ
(上越市立水族館博物館うみがたり)
こちらも地域によっては食材としての知名度が高い生物。あまり意識したことがなかったので水族館で見かけた記憶はほとんどないです(申し訳ない)。ただ、この手の食材として知名度の高い生物は、バイガイに限らず食文化と関連させた解説が横に添えられている印象を持ちます。
フータ解説では、古くから食用とされてきた巻貝で、温帯の水深の浅い砂泥に生息しているということや、主に死んだ魚などの腐肉を食べる海の掃除屋という話が聞けます。
サザエ
(八景島シーパラダイス)
先ほどから人気食材のオンパレード。サザエも言わずと知れた人気の海の幸。しかし、水族館ではやはりあまり見かけません。
フータ解説では、貝殻の入り口にフタがあり、移動する際は殻の中にフタをしまって歩くことや、夜間に移動しワカメなどの海藻をたべること。また、殻に角があるものとないものが存在し、波の荒い海には角がある個体が多いものの、その因果関係をよくわかっていないという話が聞けます
アワビ
言わずと知れた高級食材。筆者は水族館で見かけたことがないです。貝以外の海産物はよく水族館で見かけますが、食材として有名な貝類は全体的に展示している館が少ない印象。
フータ解説では、一枚貝のように見えるが実は巻貝の仲間ということや、一年に2cmほどしか成長しないため、大物になるには何年もの歳月がかかるという話が聞けます。
オオシャコガイ
(名古屋港水族館)
貝の中では最大級の大きさを誇る生物。日本で展示している水族館はなんと愛知県にある「名古屋港水族館」のみ。作り物と疑ってしまうくらいの大きさは圧巻です。
フータ解説では、世界最大の二枚貝で、大きいものだと殻の横幅2m、重さは優に300kmを超え、寿命も100年以上だということや、海水をろ過してプランクトンを食べるほか、褐虫藻と呼ばれる藻の一種を体内に住まわせて共生関係を築き、藻が光合成によって作り出す糖分やタンパク質をもらって成長しているという話が聞けます。
オウムガイ
知名度のわりに水族館ではほとんど見かけない生物。国内に生息していない上に繁殖も難しく、ワシントン条約で国際的な取引の規制がされているためとても貴重です。今は「鳥羽水族館」で見ることができるようです。
フータ解説では、その見た目からアンモナイトの子孫かと思われがちだが、実はアンモナイト類より1億年以上も前に誕生したことや、オウムガイ類から派生したアンモナイト類は、大繁栄したものの恐竜とともに絶滅したこと。また、大きなくくりではイカやタコの親戚だが、オウムガイの触手は60~90本近くあるという話が聞けます。
タコ
ミズダコ(上越市立水族博物館うみがたり )
種類を絞らなければ多くの水族館で見かけることができる生物です。小さな個体は可愛く、大きな個体は迫力があって見応えがあります。大型のタコは普段動かないことが多いので、動いている姿を見かけたらラッキーかも?
フータ解説では、8本の脚は実は腕で、大きい頭も実は体、本当の頭は腕と体の間にあるということや、敵に襲われた際にスミを吐いて逃げたり、周囲に合わせて体の色を変えるという話が聞けます。
メンダコ
(サンシャイン水族館)
「深海のアイドル」の異名を持つ人気生物。その知名度に反して水族館では滅多にお目にかかれません。常設で展示している館はありませんが、静岡にある「沼津港深海水族館」では高確率で見ることができます(なお写真撮影は禁止)。他園館でも企画展などで希に見ることができます。
フータ解説では、普通のタコと違い、脚と脚の間に膜があってパラシュートのような姿をしていることや、水を噴射して泳ぐのではなく、クラゲのようにふわふわ泳ぎ、耳のようなヒレをパタパタさせて舵を取ることがわかります。
コウモリダコ
(新江ノ島水族館)
あまり馴染みのない深海生物。筆者もあつ森でその存在をしっかり認識しました。かなり貴重な生物で生体展示はゲリラ的に行われたことがあるのみです。標本ならば「沼津港深海水族館」と「新江ノ島水族館」で見ることができます。
フータ解説では、発見当時は8本足なのでタコだと思われたが、その後隠れた場所に足が2本あるということがわかり、学名は直訳で地獄の吸血鬼イカになっていることや、さらなる研究の結果、イカやタコが種として分かれる前の祖先に近い生物であること。また、見た目の印象で地獄の吸血鬼イカと呼ばれているが、実際はプランクトンの死骸、藻、泥などのいわゆるマリンスノーをお団子状に集めて食べているおとなしい生き物だという話が聞けます。
ホタルイカ
水族館では滅多に見られない生物。通年での展示はなく、3~5月にホタルイカが有名な富山県にある「ホタルイカミュージアム」と「魚津水族館」で見ることができるみたいです。
フータ解説では、普段は深海に生息しており、産卵のために海岸近くまでやってくる発光器を備えたイカということや、発光する理由が外敵に対する威嚇・幻惑・仲間とのコミュニケーション・餌寄せのためと言われていることが聞けます。
ガザミ
ワタリガニと呼ばれ、食材として有名なカニ。筆者は水族館で見かけたことがありませんが、展示している水族館は多数あるみたいです。
フータ解説では、後ろ脚の先が足ヒレのようになっていて海中を自在に素早く泳ぐことができるという話が聞けます。
ダンジネスクラブ
サンフランシスコを代表するご当地名物らしく味は絶品らしいです。ただ、水族館ではほとんど展示されていません。現在はわかりませんが、和歌山にある「すさみ町立エビとカニの水族館」で展示されていたみたいです。
フータ解説では、和名がイチョウガニであることや、その名の通り、甲羅の形がイチョウの葉のような扇型をしているという話が聞けます。
ズワイガニ
(アクアマリンふくしま)
食材としてはかなり知名度がありますが、水族館ではなかなかお目にかかれません。どういった理由なのかはわかりませんが、食材として知名度が高いカイ・カニ・エビはあまり水族館で見ないですね。
フータ解説では、寿命は約20年で、脱皮を繰り返して成長し、脚が取れても次の脱皮でまた生えることや、メスがオスの半分ほどのサイズで、「コッペガニ」や「セコガニ」などの別の名前で呼ばれているという話が聞けます。
タラバガニ
(アクアマリンふくしま)
こちらも食材としては有名ですが、水族館では滅多に見かけません。
フータ解説では、実はヤドカリに近い生き物だが、味も良く、見た目もカニっぽいのでカニと呼ばれているということや、脚はハサミも含めて8本に見えるが、実は甲羅の中にも小さな脚が2本あるので、脚は全部で10本だという話が聞けます。
フジツボ
かなりマニアックな生物ですが知ってる方も多いのでは?
写真がなくて申し訳ないのですが、葛西臨海水族園には世界最大のフジツボであるピコロコが展示されています。
フータ解説では、岩場などに張り付いているため、貝に見えるが、実はエビやカニの仲間で味もカニ風味ということや、生まれたばかりのフジツボには殻がなく、エビのような姿で海を漂っていて、岩などにくっつき成長するにつれてだんだん殻が形成されてくるという話が聞けます。
タカアシガニ
(アクアマリンふくしま)
その大きさから水族館では人気のある生物。個体差はあるのですが、大きな個体は本当に迫力があって圧倒されます。知名度に比例して展示している水族館はけっこう多いです。
フータ解説では、オスは脚を広げると3mを超えるものもいる世界最大のカニということや、深い海の底に約1000万年以上前からほとんど姿を変えることなく生息している生きた化石だとという話が聞けます。ちなみにフータ的にはお味はそれなりらしいです笑
クルマエビ
かなり身近な食材ですが、水族館では見かけたことがないです。海鮮居酒屋の生簀の方が圧倒的に見る機会が多いですね。
フータ解説では、内海に棲み、昼間は目だけ出して砂に潜り、夜になると活動を始めて藻類や貝、動物の死骸などを食べることや、クルマエビの仲間は他のエビと違い、卵をお腹に抱えず海中に放出するので産卵数が多いが、その多くは他の動物の餌となってしまい、生き残るのはほんの少しだという話が聞けます。
アマエビ
(マリンピア日本海)
こちらもかなり身近な食材ですが、水族館ではやはり見かける機会が少ない印象。個人的にはお寿司屋さんのエビという印象が強いです笑
フータ解説では、アマエビは通称で、本当の名前は「ホッコクアカエビ」という北の海の深海に棲むエビということや、生まれて3年ほどはオスとメスの区別がなく、4~5年目で全てオスとなり、交尾した後は5~6年でメスに性転換するという珍しい生態を持っているエビだという話が聞けます。
シャコ
モンハナシャコ(ヨコハマおもしろ水族館)
シャコは食材として有名ですが、あつ森に登場するシャコは恐らくモンハナシャコ。色鮮やかなのが理由かはわからないのですが、水族館ではたまに見かける種類です。
フータ解説では、エビの仲間のように見えるが、分類上は別種族で遠い親戚くらいの関係だということや、つかまえた獲物にカマを叩きつけるシャコパンチは強力で、カニの甲羅を簡単に叩き割ってしまうほどの威力だという話が聞けます。
イセエビ
(すみだ水族館)※現在は展示していません
言わずと知れた高級食材ですが、水族館ではよく見かける生物です。水槽の前で食べたいと話している来館者をよく見かけます。
フータ解説では、腰が曲がった形や長いヒゲが不老長寿のシンボルとしてお祝い事やお正月の飾りに用いられるおめでたいエビだということや、天敵のタコから身を守るため、タコの天敵であるウツボの側に潜んでいることもあるという話が聞けます。
ロブスター
アメリカウミザリガニ(アクアマリンふくしま)
写真はアメリカンロブスター。どうやらウミザリガニのことをロブスターと呼ぶみたいです。ちなみにもう一種類ヨーロピアンロブスターという種がいて、こちらはオマール海老なんて呼ばれ方もしています。展示している水族館は少ない印象。
フータ解説では、普通のザリガニよりもはるかに大きく育ち、寿命も100年以上あるということや、ロブスターを捕まえたらすぐにハサミを固定しないととても攻撃的なので危険だという話が聞けます。
ダイオウグソクムシ
(名古屋港水族館)
深海生物の中ではかなりの知名度を誇る生物。その知名度からか展示している水族館も多い印象ですが、一回り小さいオオグソクムシの方がよく見かけます。館によってはタッチプールにいる場合なんかもあります。
フータ解説では、世界最大級のダンゴムシの仲間でずんぐりと丸みを帯びた体格だが、意外と素早い動きで泳ぐことができるということや、食欲が旺盛で、海底に沈む動物の死骸を食べ尽くすことから、海の掃除屋と呼ばれているという話が聞けます。ちなみにフータは虫が苦手なので50cmという大きさに対してキモチワルイとコメントしていました笑
カブトガニ
アメリカカブトガニ(アクアマリンふくしま)
カブトガニは実は数種いる生物です。水族館ではそこまで見かけない印象。都内では足立区生物園で見ることができます。
フータ解説では、恐竜時代からほとんど姿を変えず生きてきた、いわゆる生きた化石だということや、名前にカニが付いているが分類的にはクモやサソリに近い生き物だということ。また、干潟に生息しているが沿岸の開拓や埋め立てなどにより、その数は年々激減しているという話が聞けます。
ホヤ
マボヤ(アクアマリンふくしま)
あまり聞き馴染みがない生物かもしれませんが地域によっては食材として知名度が高いです。水族館では滅多に見かけませんが、食材として広く流通している東北にある水族館では比較的見かけることが多い生き物です。
フータ解説では、貝やナマコの仲間ではなく、ましてや植物でもない尾索動物だということや、幼生期のほんのわずかな間だけオタマジャクシのような姿で泳ぐが、やがて海底の岩などにくっついてその場から移動しなくなるということ。また、独特の味と香りで好き嫌いが大きく分かれるが、好きな人にとっては旨味、苦味、酸味、甘味、塩味をいっぺんに味わえて堪らないという話が聞けます。ちなみにフータはちょっと苦手らしいです。
チンアナゴ
(名古屋港水族館)
近年人気急上昇中の生物。そのためほとんどの水族館でその姿を見ることができ、大抵オレンジと白の縞模様を持つニシキアナゴと一緒に展示されています。あつ森で獲った際は水族館では滅多に見る機会がない全身像が顕になっていてインパクト大。ちなみ博物館のチンアナゴ水槽の前で走ると体を引っ込めます。芸が細かい笑
フータ解説では、白地に黒の水玉模様と、顔つきが犬の「チン」という種類に似ていることからチンアナゴと名付けられたということや、浅い海の砂地に群で巣を作り、砂から頭を出して潮の流れに乗ってくるプランクトンを食べるという話が聞けます。
ヒラムシ
あまり馴染みのない生き物ですが、水族館でもほとんど展示されていません。恥ずかしながら筆者はあつ森でどんな生き物なのかを知りました。
フータ解説では、ウミウシのように模様が綺麗な種類もいるが、まったくの別物ということや、中にはフグの毒と同じ成分の強い毒を持った種類もいること。また、見かけによらず獰猛で、ひらべったさを利用して貝殻の隙間に入り、貝肉を食べてしまうものもいるという話が聞けます。
カイロウドウケツ
(名古屋港水族館)
こちらもあまり馴染みのない生物であつ森でその存在を知った方が多いと思います。もしかしたら四字熟語の偕老同穴の方が知名度があるかもしれませんが、その語源にもなった生物です。展示している水族館はかなり少ない印象。ちなみに中にドウケツエビというエビが暮らしているのですが、あつ森ではよく見るとそのエビも表現されています。
フータ解説では、「ビーナスの花かご」と呼ばれる円筒状の海綿ということや、二酸化ケイ素というガラス質の網目構造の骨格を持ち、ガラス繊維の繊細なかごを形成するという話が聞けます。
ということでいかがでしたでしょうか!
海の幸ということで食材として身近な生き物が多かったのですが、その反面、水族館ではあまり見かけない生き物たちが多かった印象です。ただ、ゲリラ的な展示も含めるならば、今回追加されたほぼ全ての生き物たちは、全国どこかしらの水族館で展示された実績があります。
任天堂さんもそういうところを考えているんでしょうか?登場させる生き物の線引きが絶妙すぎます笑
写真に収められていた生き物が少なくて申し訳ないのですが、最後まで読んでくださりありがとうございました。
何か気になった生き物がいたら、ぜひ水族館に足を運んで実際に見てみてください!
※見られる水族館の情報は今後追記する予定です。