今回は茨城にあるアクアワールド・大洗を紹介します。
関東では鴨シーやシーパラに次ぐ大型の水族館で、日本一のサメ水族館です。そのサメの飼育種はなんと54種!
まさにサメ水族館という名にふさわしい実績です。
しかし、サメ以外にも素晴らしい展示がいっぱいあります。
どんな展示が待っているのか早速見ていきましょう!
基本情報
料金 大人(高校生以上) 2000円
小・中学生 900円
幼児(3才以上) 300円
その他割引あり詳細は公式HP
営業時間 9:00〜17:00(最終入館16:00)
休館日 曜日による定休日はなし
アクセス ひたちなか海浜鉄道 湊線
那珂湊駅よりバスで約6〜7分
鹿島臨海鉄道 大洗鹿島線
大洗駅よりバスで約15分
URL http://www.aquaworld-oarai.com/
写真付き展示生物リストはこちら
アクセス詳細
大洗駅から公共交通機関での行き方を紹介します。と言っても駅前のバス停からバスに乗るだけです。
大洗駅を出たらこちらのバス亭から大洗町循環バスに乗って水族館まで向かいます。
バスは1時間に1本なので時間をチェックしてから向かいましょう。
ちなみにバスを利用して行く方は、こちらの大洗町循環バスの1日フリー乗車券を利用するのをオススメします。
駅から水族館までは片道100円。この乗車券は200円なのでバスの料金自体はお得になりませんが、このフリー乗車券を水族館で提示すれば、入館料が200円引きになるので200円お得になります。
なので往復以外にバス使わないよという方もぜひ、こちらのフリー乗車券を使ってみてください。
この券はバスに乗車する際、運転手さんから買うことができます。
館内レポ
館内に入場すると広大な空間が目の前に広がります。
順路は直進ですが、イルカショーの時間が目前ならすぐ横にある階段で上へ向かいましょう。
まず目に入るのがこちらの水槽群。
イワシの群泳がお出迎えしてくれます。
円柱の水槽の間にも小さな水槽が複数あるのでお見逃しなく。
奥に進むと果てしなく続く水槽がお目見え。
アクリルの向こうは外なので、天気の良い日は日差しが差し込む綺麗な水槽になりそうです。
それにしてもこの長さはすごい。。。
続いて下に向かうスロープがあるので下っていきましょう。
すると開放感抜群の水槽が現れ、思わず歩みを止めてしばらく立ち尽くしてしまいます。
上から差し込む光と悠々と泳ぐ魚たちがたまらない。
このように水槽は奥に湾曲しているので、手すりから身を乗り出すと没入感も得られます。
そしてスロープを下りきると、先ほどの水槽の全貌が目の前に広がります。水量1300tの迫力は圧巻の一言。
ちなみに水槽前にある端末で生き物たちの解説や名前を見ることができます。
このエリアには魚名板がないので、泳いでいる魚たちの名前が気になった方はこちらをチェックしてみてください。
上を覗くと綺麗なイルミネーションが施されたテラスも見えます。
また、ダイバーさんが水中カメラを使って水槽内の生き物たちを紹介してくれる「アクアウォッチング」というイベントもここで実施されています。
イベントの最後には写真のように大量のバブルを発生させてくれるのでお見逃しなく。
続いてのエリアはクラゲ!
写真の水槽意外にも多くのクラゲ水槽があって、クラゲの種類は結構充実しています。
ミズクラゲの水槽はすごい密度で思わず写真をパシャり。
ここから館内はどんどん暗くなり、水槽内には深海の生物たちが登場してきます。
タカアシガニやグソクムシなどの人気者や、リュウグウノツカイの標本なども展示されています。
また、世界でここだけでしか見られないサンゴノフトヒモがイソギンチャクを食べる映像もこのエリアで公開中!
奥へ進むとエスカレーターが。
深海のエリアから乗るエスカレーターは浮上感があって動線的に好きです。またその途中、水槽が頭上に見えてきますが。。。この水槽の正体は後ほど!
2階へ上がると先ほどの大水槽を正面から眺められるテラスが。
ここに限らず2階はイルミネーションが眩しく輝いてます。
大水槽を背にして順路を進むと、一際を目を引く大型のサメ水槽が!
こんな大型のサメがうようよ泳いでる水槽は興奮せずにはいられません。さすが日本一のサメ飼育種数を誇る水族館です。
当たり前のことですが、種類によって顔も身体の形も全然違うのがこの水槽では一目瞭然です。
ちなみに先ほどエスカレーターから見えていた水槽はこちらのサメ水槽でした。エスカレーターからこの景色を見せられて期待感が膨らまないわけがないですよね。
そしてこちらのイモリザメも見逃せません。
長期飼育記録更新中ということで17年も飼育されているとは驚きです。
ただ、深海ザメなので暗すぎて写真は撮れませんでした。なので皆さんは目を凝らして直接見てみてくださいね!
そして大洗水族館といえばこちらも忘れてはいけません。
そう、マンボウです!
広々とした水槽にマンボウたちが悠然と泳いでいます。
こちらの水槽は日本で一番大きいマンボウ専用水槽みたいです。
このエリアはサメやマンボウだけでなく、世界の海に暮らす色鮮やかな魚たちも多数展示されています。
人気者のチン、ニシキアナゴもこのエリアの水槽で展示されていますよ。
順路を進むと小型の水槽群が連なります。
全国でもこの館が初展示という生き物たちが多く集まっているので、小さい水槽だからといってスルーしないようにしてくださいね。
初展示のナダイチョウガニ(左)とアカツノチュウコシオリエビ(右)
中には身体の一部が黒いオオグソクムシも!
先に進むと開けた空間が。
大きなマンボウが目を引くこちらはミュージアムエリア。
標本や模型、解説などの博物展示が並びますが、ペンギン好きの筆者にはペンギン全18種の鳴き声が聞けるこの展示に一番興奮しました。
ちなみにこの館で見られるのはフンボルトペンギンです。写真は後ほど
ミュージアムエリアを抜けてエスカレーターで上へ。
すると巨大な水槽が3個連なるエリアにでます。
一番手前の水槽には海鳥エトピリカが。
水中を泳ぐ姿はペンギンとは違ったカッコよさがあります。
真ん中の水槽には水族館の人気者ゴマフアザラシが展示されています。
そして最後の水槽にはカナダカワウソが。
カワウソの中で最も多く展示されているコツメカワウソに見慣れた方にとっては、このカワウソ大きい!ってなるかもしれません。
ただ、違う種類なので間違ってもコツメカワウソの大きい子なんて覚え方はしないでくださいね。
ちなみに水族館だけでカウントするならばカナダカワウソはここでしか展示されていません(動物園を含めても大洗含め3園館のみ)。
先ほどの水槽は上からも見ることができます。
アザラシやカワウソ、エトピリカが水中にいなかったら上から見ると見やすいですよ。
上へ上がる途中にはバックヤードが見られる大きな窓も。
ここは順路ではないのですが、さらに上の階へ足を運ぶと展望デッキが広がります。
あいにくのお天気だったのであまり綺麗な眺望ではなかったのですが、天気の良い日には素晴らしい景観が望めそうです。
順路に戻ると「キッズランド」というエリアが。
レクチャールームやタッチプールなど、教育的要素に重きを置いた展示が広がっています。
この日はダイオウグソクムシやタカアシガニがタッチプールに!
(ダイオウグソクムシは3/1で終了)
また、一際目を引くのがこの巨大遊具。
自分が子供だったら迷わず飛びついてますね笑
ちなみに上の階からは次に足を運ぶ「森と川ゾーン」からエントランスまでが一望できます。こうしてみると施設の規模が一目瞭然。
では早速上から見えていた「森と川ゾーン」へ
ここでは川を降るような動線で日本の淡水生物たちを見ることができます。
ごく限られた流域にしか生息していない無班型のヤマメは貴重な展示。県の絶滅危惧種に指定されています。
先ほどのゾーンを下りきると、鯨の骨格標本とウバザメの模型が存在感を放つエントランスの上階へ到着。これで館内の展示は一通り巡りました。
続いて先の写真の奥に写っていた企画展の紹介!
「THEサバイバル」ということで、ここでは生き物たちのありとあらゆる生存戦略を学ぶことができます。
擬態して獲物を待ち伏せするメイサイオコゼ(左)や、体の後ろ側をウツボの顔に似せることで外敵を寄せ付けないシモフリタナバタウオ(右)など、様々な生存戦略を生体とともに学ベる素晴らしい展示になっています。
館内の展示は見終わりましたが展示は外にも!
ここでは水族館の人気者たちが皆さんを迎えてくれます。
カリフォルニアアシカ(左)やミナミアメリカオットセイ(右)
フンボルトペンギンが愛らしい姿をたっぷり見せてくれます。
そして最後に紹介するのが人気の「イルカ・アシカオーシャンライブ」です。大きさの異なるイルカたち(オキゴンドウ、バンドウイルカ、カマイルカ)のジャンプには会場も大興奮。
オキゴンドウのジャンプは圧巻の一言。
冬でも前方の席には思いっきり水を飛ばしてくるので濡れたくない方は気をつけて。
またアシカも登場し、様々な技を見せて会場を沸かせてくれます。
中でもアシカがオキゴンドウに乗ってプールを一周する演目には驚きました。最後にはオキゴンドウとのキスまで見せてくれます。
ちなみに館内の1階には地下への階段があり、水中からショーをするイルカたちを見ることもできます。
まとめ
日本一のサメ水族館だけある充実のサメ展示や、研究の展示へのフィードバックは素晴らしいの一言。
巨大サメが悠然と泳ぐ大水槽は目が釘付けになること間違いなしです。
中でも感動したのが入口(浅瀬(出会いの海))→外洋(世界の海)→深海(暗黒の海)→外洋(世界の海)→水辺(世界の海2)→川(森と川)→出口(浅瀬(出会いの海))という順路を、2F〜7Fまである施設の高さを利用して追体験する流れです。
大きな館内を十二分に利用した立体的で没入感のある展示構成でした。このリアルな構成によって、出口に辿り着いて外に出た時、冒険を終えた後の満足感のようなものすらありました。
川〜海や海〜川などの順路は他の水族館でもよく用いられます。しかし、これを立体的かつ自然界の水の流れのように環状にする(出入り口を同じ場所にする)構成は、今まで筆者が訪れた水族館の中ではここだけです(しいて言うなら海遊館はこれに近いです)。
また、大洗という土地に根ざした展示が多かったのも、地域性を感じられて良かった点です。
そしてなんと言ってもイルカショーあり、巨大ザメあり、可愛い海獣たちあり、大水槽ありと、一般の方たちが水族館に求めているであろうものを全て備えているのは大きいです。
関東といえど東京からは少し遠いですが、わざわざ足を運ぶ価値のある充実の大型水族館でした!