都内の水族館レポ第7弾!
今回は今年で30周年を迎える都内最大の水族館「葛西臨海水族園」です。ガラス張りの外観が印象的ですよね。
こちらは以前紹介した井の頭自然文化園と同じ、都が運営している水族館です。
そのため料金も都内最大の水族館でありながら700円という驚きの安さ!
また、都の運営だけあって教育施設としての色が強いです。解説パネルが多く、魚たちの生息環境や身体の仕組みなどがわかるため、展示をより楽しむことができます。
イルカや海獣類などはいませんが、ペンギンの展示ではアクアパークと並んで都内最多の4種が見られます。
魚類の展示種類も都内では最多で、世界の様々な海を水槽越しに見ることができます。
中でもマグロの回遊水槽は葛西を代表する展示ですよね。知ってる人も多いのじゃないでしょうか。
ということで都内最大の水族館の館内を詳しく見ていきましょう!
基本情報
入館料 一般700円
中学生250円
65歳以上350円
小学生以下、都内在住、在学の中学生は無料
その他特別料金あり
営業時間 9:30〜17:00
9:30〜18:00(4/29〜5/5まで)
入園は閉園の1時間前まで
休館日 水曜日(GW中は開園)
アクセス 葛西臨海公園駅から徒歩約5分
URL https://www.tokyo-zoo.net/zoo/kasai/
駅から出たら目の前に見える橋を渡って直進してください。
まっすぐ進むと大きな広場に出ます。
そこを左に曲がると水族園のゲートがありますので、入って道なりに進んだら到着です。
館内レポ
特徴的なガラスドームに入り、
エスカレーターを降りるとまず目に飛び込んでくるのがこの水槽
なかなかスケールも大きく、大きなアカシュモクザメとマイワシの群れが泳いでいるのが印象的です。
シュモクザメは特徴的な頭の形なので認知している人も多いサメだと思います。
都内だと葛西でしか見ることができないので知名度の割には意外とお目にかかる機会が少ないサメです。
サメたちの泳ぐ水槽を横目に順路通り階段を降りようとすると、目の前に広がるのがこの巨大水槽
大きさにただただ圧倒されます。
ここまで高さのある水槽は都内でも葛西でしか見られません。
透明度はあまり高くなく、レイアウトも非常にシンプルで魚群が水槽を泳ぎ回っているだけなのですが、ここまでスケールが大きいとそれだけでも圧巻です。
ちなみにこの水槽の真裏に葛西の主役でもあるマグロたちの回遊水槽「アクアシアター」があります。
さて、順路通り進み世界の海のエリアへ。
ここでは文字通り太平洋やインド洋、大西洋などの世界の海が海域ごとにコーナーになって展示されています。
ここで個人的に目を引いた魚たちは少し紹介!
まず最初のコーナーにいるタマカイ!
こんなに大きい魚がマグロ以外にいるのかというくらいインパクト大です。
次は深海のコーナーにいるタチウオ。なかなか幻想的なオーラを放っています。
写真だと分かりづらいのですが、背びれが常にヒラヒラしていてとても綺麗です。
(現在は展示されていません)
そして数ある海の中でも珍しい展示なのがこちらの極海の展示!
普段目にすることのない極海の生体展示ももちろん見所ですが、解説パネルも面白いです。
北極と南極の違いやそこに暮らす生き物たちの違い、なぜ氷点下の海でも魚は凍らないのかなど、意外と知らなかったことがわかって読んでいるだけでも楽しいです。
標本なのですが南極最大級の魚「アンタークティック トゥースフィッシュ」の展示も目を引きます。
成長すると1.8mにもなるそうですよ。
南極という環境でここまで成長するなんてすごいですよね。
そして世界の海のエリアを抜けるといよいよお待ちかねのあの展示が!
アクアシアターに一歩足を踏み入れると、そこには圧巻の水景が広がります。
大型のマグロたちが群れで縦横無尽に泳ぎ回る姿はここでしか見られません。
このエリアはシアターという名前が付いているだけあって、水槽がゆっくりと眺められるように後ろには椅子が設置されています。
そして椅子の右端に見える光っている画面はタッチパネルの端末になっています。
画面はこんな感じ。
これを使ってマグロの生態などを知ることができます。
大興奮のマグロ展示でしたがまだまだ展示の半分も見ていません!次は屋外のエリアが待っています。
渚を再現したエリアは波まで再現されていて自然をそのまま切り取ったかのような展示になっています。
屋外にある自然再現型展示は他の水族館にはなかなかないのでじっくり観察してみてください。浅瀬の水面をよく見てみるとボラなんかも見えますよ。
そして渚を見ながら進んでいくと「しおだまり」というゾーンがあり、上開きになった小さい水槽郡があります。
アクリル越しではなく遮蔽物なしで水面下の魚を観察できるようになっているので、いつもとは違う視点から生き物たちを見られます。
また、中にはタッチオッケーの水槽もあるので生き物の負担にならない程度に触ってみてはいかがでしょうか。
「しおだまり」のゾーンを抜けると国内最大級と謳っているペンギン展示「ペンギンアイランド」が目に飛び込んできます。
解放感があってペンギンたちも気持ちよさそうです。ここではオウサマペンギン、ミナミイワトビペンギン、フンボルトペンギン、フェアリーペンギンという都内最多の4種が展示されています。
ただ、南極付近を生息域にしているオウサマペンギン、ミナミイワトビペンギンは暑さの影響があるので暑い時期は展示を中止しています。
どうしてもオウサマペンギンを見たいという方は都内だとアクアパーク品川に展示されているので、そちらへ足を運んでみてはいかがでしょうか。
少々話が脱線しましたが、デッキから覗くだけでなく階段を降りれば水中で泳いでいる姿も見ることができます。
そしてこのエリアでぜひ見て欲しいのがこちらのフェアリーペンギン!
その名の通り妖精のように小さく、遠くにいる場合はかなり見え辛いのですが近くで見るとこんな感じ!
もう立派な大人の大きさなのですが他のペンギンの赤ちゃんだと思ってしまう方も多いです。
それもそのはず、実はフェアリーペンギンは世界最小のペンギンなんです!
その大きさが一目でわかる写真がこちら
よーく見ないとわかりませんがオウサマの足元くらいまでしかないのがわかるでしょうか?
ペンギンの中では2番目に大きいオウサマペンギンと、割と平均的な大きさのフンボルトペンギン、そして最小種のフェアリーペンギンが1枚の写真に写っています。
この大きさだと赤ちゃんと勘違いしてしまうのも無理がないですよね笑
そんなフェアリーペンギンですが実は日本では葛西を入れて4館でしかお目にかかれない貴重なペンギンなんです!
他の3館は
・仙台うみの杜水族館
・アドベンチャーワールド
・長崎ペンギン水族館
唯一ペンギン水族館にだけ足を運んだことがないので分からないですが、それを除いた3館の中でフェアリーペンギンを屋外展示しているのは葛西だけです。なので遮蔽物なしで見たい方には葛西がオススメ!
ただ近くに来てくれるかは運次第なのでそこは祈りましょう。
フェアリーペンギンが見られる4館は東北、関東、近畿、九州とわりとバランスよく散っているので、最小のペンギンに会ってみたい方は最寄りの水族館に行ってみてはいかがでしょうか。
ペンギンを見終わった後は再び館内のエリアへ
一番手前の部屋には「海藻の林」という水槽がお出迎えしてくれます。
思わずずっと見ていたくなるほどの水槽の完成度。何と言っても大きく揺らめく海藻が存在感を放っていて海の生命力を感じます。
この部屋には水槽の正面に椅子もあるので時間がある方はゆっくり見てみてはいかがでしょうか。
そして部屋を出ると目の前には水槽郡が広がります。
正面にポツンとある四角い水槽は特別展「海のゆりかご」の水槽で、壁のカーブに沿って並んでいる水槽は伊豆や小笠原諸島、東京湾といった東京の様々な海をそれぞれ再現している水槽です。
まず特別展の水槽ですが、サイドにあるガラス窓から覗くと綺麗な水景が広がります。
こちらの水槽も上が開いているので水面下の魚をアクリルを隔てず見ることができます。
カラフルな魚が多いので鮮やかな色を人工物を隔てず見られるのはなかなか嬉しいです。
そして東京の海の水槽郡も普通に正面から見て楽しむこともできるのですが、なんと2階に上がることもできるようになっていて
このようにどの水槽も上から覗くことができてしまうのです!
2階自体はこのような通路になっており、先ほどのように水槽を上から覗くだけでなく、普通の水族館ではなかなか見ることのできないバックヤードも見ることができてしまいます。
また、このエリアにはここで紹介した水槽以外にもクラゲの展示や発光生物を暗闇で見ることができる部屋なんかもあります。
発光生物は果たしてなんのために発光するのか?どうやって発光しているのか?というちょっと気になる疑問もこのエリアの解説パネルを読めば分かるので、訪れた際にはぜひ読んでみてください。
そしてこのエリアの終わりに館内最後の展示があります。
それがこちらの海鳥の展示。
黒白の鳥は一瞬ペンギンのようにも見えますが実はウミガラスという海鳥です。
ペンギンそっくりですがちゃんと空を飛ぶことができるんですよ!
他にもエトピリカという嘴が鮮やかなや海鳥もここでは見られます。
順路の最後にはカフェとショップが
ショップの入口を見るだけでもマグログッズがかなりの存在感を放っていますね笑
マグログッズは葛西以外ではなかなか買えないので思い出にピッタリです。
ちなみにここから外に出られるのですが、外には南国のリゾート地のようなウッドデッキがあります。
天気の良い日には外でまったりするのもありかもしれません。
さて、館内はこれで一通り見終わったのですが何か気づきませんでしたか?ほとんどの水族館にはあるあの展示が登場してないんですけど。。。
まぁあまり焦らしてもあれなので答えを言ってしまうと淡水生物の展示が出てこなかったんです。
しかし、それはここで帰ってしまった場合に限ります。実は葛西、ガラスドーム以外にも淡水生物館という規模は小さいですが素晴らしい展示施設があるんです。
これを知らないで帰る人が意外と多いような気もします。僕も最初の頃は全然気づきませんでした笑
ではどこにあるのかというと、チケットカウンターを出る前のところを右(ガラスドームを背にした場合)に曲がって道なりに進んだ先にあります。
こんな感じで順路と案内が出ているのですぐ見つかると思います。
矢印の通り右に進むと川や草原が広がっているひらけた場所に出ます。
道中にはクイズもあるので景色やクイズを楽しみながら淡水生物館を目指しましょう!
ずっと進むと写真のような入り口が見えてきますので早速中に入っていきましょう!
入ってまず広がるのがこちらの水槽
自然の景観を切り取ったような水槽で池に窓を付けたかのような自然そのままの姿が広がります。
水の透明度は池ということもあってあまり高くなく、窓に寄ってきた魚たちだけが見られるという感じです。海中展望塔の池verといったところでしょうか。
メインの水槽以外にも小さい水槽があり、
カエルやイモリなどの両生類が展示されていてこちらはいつでも綺麗に見ることができます。
さらに奥に進んでいくと同じような建物がもう一つあります。
こちらも先ほどと同じ構造で自然の景観を切り取ったかのような巨大水槽が眼前に広がります。
先ほどは池でしたがこちらは渓流です。写真を見ればわかると思うのですが、この水槽のクオリティがなかなかすごくて初めて見たときはかなり感動しました。
流れに逆らいながら泳いでいる川魚の躍動感や川の流れ、自然の緑のコントラストが非常に素晴らしいので、葛西に訪れた際には淡水生物館にも忘れずに足を運んでみてください!
まとめ
都内最大の水族館はいかがでしたでしょうか?
派手なショーなどはないものの、充実の魚類展示と圧巻のマグロ巨大水槽は一見の価値あり!
貴重なフェアリーペンギンももちろん必見です!
また、教育施設としての色が強い都の運営する施設ならではの解説パネルの数々は、今回だけでなく今後の水族館巡りも充実させてくれること間違いなしです。
普段は解説パネルなどめんどくさくて読めないという方もよかったら読んでみてください。生態を理解した上で見る生き物たちはさらに魅力的に写りますよ!
もちろん文を読まずとも、水景だけで十分に楽しめる水族館なので無理せず自分に合った楽しみ方で葛西臨海水族園を楽しんでみてください。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。